北海道一の農業産出額を誇る十勝地方。1戸当たりの平均経営耕地面積が39ヘクタールに上る鹿追町で、畑作物を栽培する村瀬ファーム(村瀬裕志代表=60歳)は、ワーキング・ホリデーやインターシップの制度を活用して海外の若者を呼び込み、農作業を通した交流を深めている。未経験の研修生が農業に興味を持って帰国する姿を見て、村瀬代表は「鹿追町に定住する人や新規就農者が出てくれれば地域農業がもっと盛り上がるのでは」と夢を描く。農家民宿もオープンするなどさらに交流を深める基盤を作り、十勝農業の魅力を国外に発信している。
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〈写真:「まだ雑草が残っているよ」と指導をする村瀬代表(左)と驚く研修生〉