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会津伝統野菜の再興へ 農業指導書『会津農書』の技術をアレンジ ―― 福島県会津若松市 長谷川純一さん【2016年8月1週号】

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 福島県会津地方で400年ほど前から栽培される在来野菜を「会津伝統野菜」という。その種子を後世に残すため活動するのは、会津若松市門田町飯寺の長谷川純一さん(46)だ。70アールで「余蒔胡瓜(よまききゅうり)」「会津小菊南瓜(かぼちゃ)」など8種類を栽培する。江戸時代の栽培法を参考にして土作りや自家採種を実践。農家や飲食店などが参画する任意組織「人と種をつなぐ会津伝統野菜」の会長を務め、イベントに出店するなど魅力をPRする。2014年からは県立会津農林高校でも栽培が始まり、高校生が小中学生に伝統野菜の魅力を伝える。まいた種が実を結び、着実に輪が広がっている。

(1面)

〈写真:余蒔胡瓜を収穫する長谷川さん。収穫時期は6月下旬~9月上旬だ〉