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畜産農家の減少止まらず 乳牛飼養頭数は1.9%減に(2面・総合)【2016年7月2週号】

 農林水産省は5日、2016年の畜産統計(2月1日現在)を公表した。乳・肉用牛の飼養戸数の減少率は依然4%台で、飼養頭数は特に乳用牛で減少率が上昇。飼養戸数・頭数ともに減少に歯止めがかからず、生産基盤の弱体化が進む現状が改めて浮き彫りになった。畜産は国内農業の基幹分野の一つであり、その振興は地域経済・社会の維持・発展に欠かせない。ただ、営農継続には施設・機械への投資や労働力の確保などが課題となっており、高齢化の進展や環太平洋連携協定(TPP)合意などによる先行き不安が離農を後押しする状況にある。持続可能な畜産の確立に向け、国全体で担い手の育成・確保と畜産経営のサポート体制の強化を急ぐ必要がある。

(2面・総合)