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規格外ホウレンソウを無駄なく【岐阜支局・2016年7月2週号】

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 【岐阜支局】捨てない農業を実現するため、高山市の食品加工会社「ミチナル株式会社」の代表取締役・山下喜一郎さん(45)は、地域農家30軒から、それまで廃棄されていたホウレンソウを集荷し、冷凍加工し販売している。
 一日2回、規格外や外葉、下葉などを高山市内の農家から集め、24時間以内に製品化。洗浄、選別、ゆで上げ、カット後、トンネルフリーザーを用い約4分間で凍結を行う。
 「農家が丹精込めて作ったホウレンソウをごみにせず商品化したい。端材を端財に変えたい」と考えた山下さんは、地域農家に協力を依頼。一軒一軒説明にまわり、工場を見てもらうことで理解してもらい、協力してもらえることになった。農家との絆を大切にするため、農家向け通信を発行し情報発信もしている。

〈写真上:機械による自動選別と目視選別を行っている〉
〈写真下:冷凍のカットホウレンソウのパッケージ〉