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双子が描く次代の稲作【奈良支局・2016年7月2週号】

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 【奈良支局】「家族そろって病気もなく農業を営んできたことがうれしい」と宇陀市の辻本博司さん(37)。双子の兄・博文さん(37)と「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」など主食用米5品種、「アキツホ」「五百万石」の酒米2品種を栽培している(合計8.6ヘクタール)。
 調製作業時にはカメムシなどの被害で変色した米粒を選別する色彩選別機を導入。はさがけに近い状態で乾燥する遠赤外線乾燥機も取り入れた。また、株間を27~30センチ、条間を30センチ程度に広げて苗代などの低コスト化を図り、風通しを良くして病害虫の発生抑制にも効果が期待される疎植栽培を導入している。
 農機具の修理は博文さんが行っている。「農機具や苗作りの知識を豊富にし、次世代の農家を育成していきたい」と辻本さん兄弟は話す。

〈写真:苗箱を手にする博司さん(手前)と博文さん〉