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シカ対策用柵 住民総出で設置【大分県・7月1週号】

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 【大分支局】日田市前津江町の内後原(ないごばる)集落(14戸)では、10年前から集落全体に鉄線柵を設置。主にイノシシによる被害防止に努め、今年からは、シカ対策として、集落内の水田約2ヘクタールを囲む、高さ2メートルの鉄線柵を新たに設置した。
 設置費用は昨年度の日田市の補助事業(約150万円)を利用。今年1月から2カ月間、集落の住民全員で設置作業を行い、もともとあったイノシシ用柵の内側に、長さ千メートルにわたって鉄線柵を設置した。鉄線柵の設置ができない県道沿いには、電気牧柵での対策を行っている。
 「冬の寒い時期の作業で、雪の残る場所もあり大変でしたが、被害は目に見えて減りました。また、作業を通じて集落の結束も強まりました」と佐藤さんは話す。
 今後の鉄線柵の維持管理や水稲の共同防除など、集落ぐるみで活動していく計画だ。

〈写真:柵の前で佐藤さん(右)と事務局の平岡敏彦さん〉