「お金を掛けず手間暇をかける」をモットーに、黒毛和牛約100頭を肥育する茨城県笠間市押辺の安達政弘さん(62)。徹底的な経営データの分析や市場などからの情報収集で、独自に素牛(もとうし)の購入基準を設定。毎月5市場を回って全頭の体格や体調などを確認し、軽度の疾病など一見不利な条件からも収益を見極める。平均より10万~20万円安く購入しつつA4・A5率を9割以上に仕上げ、年間50頭を出荷し安定した収益を確保する。
(17面・営農技術)
〈写真:「従業員でも理解しやすいように、血統などの個体差をボードで示す」と安達さん〉