リンゴ8品種を5ヘクタールで栽培する青森県平川市沖館長田の三浦藤市さん(46)は、全ての園地でわい化栽培を導入し、品種ごとにブロック化することで作業効率を高めている。従業員に的確な指示が出せる上、早生、中生、晩生種を分散させるため、農薬飛散の防止にもつながる。10アール当たり作業時間は184時間と、県の経営指標と比べ14%少ない。さらなる省力化を目指し、昨年からスピードスプレヤー(SS)を利用した人工授粉も導入した。先進技術を取り入れつつ、確実な土作りも行い高品質リンゴを生産している。
(9面・営農技術)
〈写真:摘果する三浦さん。秀品が少ない下枝を先に全ての樹で摘果し、大玉を確保した後に上枝を摘果する〉