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キジ肉の魅力広める――生産から加工・販売【宮崎支局・2016年6月2週号】

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 【宮崎支局】都城市山田町の木脇利博さん(68)と志々目義民さん(68)は、還暦を迎えた8年前から、キジ肉の生産から加工・販売までの一貫経営に取り組んでいる。
 現在、約1万2千羽を飼育し、タンパク質を多く含み脂肪が少なく低カロリーの「みやざき霧島山麓雉(きじ)」は、ジビエブームもあり生産が追い付かないほどの人気だ。
 餌は、精米で出る米ぬかとEM菌をブレンドしたオリジナルの飼料を与える。給餌担当の木脇さんは「毎日観察して、元気のないキジは別部屋に移動させ、回復してから戻すようにしています」と管理を徹底する。
 飼育法は、消毒した卵をふ化器に入れ、温度と湿度を管理しながら約23日でひな鳥にかえるのを待つ。一番の特徴は、移動のストレスがかからないように、ふ化直後から出荷するまで、同じ部屋で飼育していることだ。
 また「生ハム」に加工、6次産業化にも取り組む。「東京の飲食店を中心に取引があります。地元の皆さんにも知ってもらいたいので、直営店を設置したい」と地元にも目を向ける。

〈写真:ふ化器の説明をする木脇さん〉