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ウド 栽培から加工まで 放棄地を解消【新潟支局・2016年6月2週号】

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 【新潟支局】耕作放棄地を利用して栽培したウドを自ら加工し、販売に取り組んでいる糸魚川市東塚の「中峰」の比護フサ子代表(69)と夫の公さん(71)。県が育成した品種「新潟9号」の種子を譲り受け栽培している。
 ウドは4月に播種し、3年目の春に収穫できる。種子は秋に採取し、冷蔵保存して翌年の春に播く。40アール程度だった栽培面積は1.3ヘクタールまで拡大。良い品種があれば他県から種子を取り寄せるなど研究に余念がない。
 「ウドは荒れ地でも育つし、加工品販売で収益につながる。耕作放棄地が解消できるため、地主さんからも感謝される」とフサ子さん。
 収穫したウドは、塩漬けにしてから、煮物や漬物に加工する。顧客からは「素朴な味でおいしい」と好評だ。

〈写真:加工品を手にする比護さん夫妻〉