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軍手と端切れで腕抜き【島根県・6月1週号】

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 【島根支局】使用済みの軍手と端切れを組み合わせ、腕抜きとして再利用し、地元の農家や知人に配布している、美郷町別府の杉谷芳枝さん(88歳、露地野菜2アール)。特に農作業をする女性から好評を得ている。
 家族が仕事で使う軍手を見て「傷みと汚れの少ない手首の部分はまだ利用できる」と、腕抜きの制作を始めた杉谷さん。軍手の手首部分5センチ程度を切り取り、適当な長さの端切れを筒状にして縫い付けるため、材料費はほぼ0円だ。
 一般的な腕抜きは、袖口に細いゴムを入れるが、杉谷さんが作る腕抜きは、軍手の手首部分を袖口に持ってくる。軍手の適度な幅と伸縮性が手首になじみ、手元の動きが多い農作業でも袖口のズレが軽減される。
 杉谷さんは「手間の多い農作業を少しでも快適に取り組んでほしい」と話している。

〈写真:杉谷さんが作った腕抜き〉