ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

ネギの特性熟知し管理に生かす【山形県・6月1週号】

160609-09.jpg

 【山形支局】「ネギの特性を知り、病気の発生を未然に防ぐことが良品質生産につながる」と話す酒田市本楯の佐藤貢さん(59)は、水稲7ヘクタールに加え、畑と転作田を合わせた40アールでネギを栽培。年間約9トンのネギを出荷している。
 ネギ栽培のポイントには、土壌作りと細やかな管理を挙げる。砂丘地の畑では、3年ごとにバックホーで上層部と下層部の土を入れ替える「天地返し」を実践し、転作田では大豆畑の後作に植える。いずれも、連作障害や湿害を嫌うネギの特性を踏まえたもので、肥沃(ひよく)で浸透性の良好な、ふかふかした軟らかい土壌に作付けすることを心掛けているという。
 また、土寄せ回数は品種により違うが、多いもので7回ほど。「商品価値の高い白い部分を長くしようと、成長点まで土を掛けてしまうとネギが窒息する。欲張らず成長に合わせることが大切」と佐藤さんは話している。

〈写真:「おいしいネギを提供していきたい」と佐藤さん〉