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宮城全共へ 晴れの舞台へ腹づくりに力【宮城県・6月1週号】

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 【宮城支局】「全国和牛能力共進会(全共)」宮城大会に向け「肉牛の部」出品候補牛斡旋(あっせん)会が先ごろ開かれ、肥育者18人に去勢子牛70頭が引き渡された。候補牛4頭を導入した大崎市三本木の髙橋俊悟さん(59歳=黒毛和種肥育牛57頭)は、「名乗りを挙げたからには、これまで育成してきた繁殖農家や大会を下支えする関係機関と一緒に全共の舞台を目指したい」と話す。
 今回導入した「好平茂」と「好福久」の産子は、引き渡し時の日齢が210日ほどと、通常市場で取引される日齢より若い。髙橋さんは「肥育に入る前の期間が2カ月長くなるようなもの。チモシーや稲わらなど、良質な粗飼料を十分食い込ませ、しっかり腹づくりをしたい」と話す。
 この4頭で群飼いし、1カ月以上が経過した。髙橋さん方の飼料給与や環境にも慣れつつあり、今後は月齢12カ月まで胃袋と骨格、筋肉の発達を高める肥育前期に入る。
 髙橋さんは「粗飼料に高タンパク質な配合飼料、ビールかすなどの発酵飼料を徐々に増やして与え、競争して食べる中で食欲旺盛で健康な牛にしたい」と話す。

〈写真:今回導入した産子と髙橋さん〉