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「天空ノ山茶」 自生種の一番茶を手摘みで提供【徳島県・6月1週号】

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 【徳島支局】三好市山城町上名の川内孟さん(81)は、妻のヌイコさん(81)と一緒に「天空ノ山茶」作りに取り組んでいる。
 同町は、水はけの良い急な斜面と、霧が発生しやすい気候が茶の生育に適していて、古くから茶の栽培が盛ん。この山茶は、標高300メートル以上の山間傾斜地に自生しているもので、5~6種類をブレンドしたものだ。
 山のカヤを敷き詰めるだけの自然農法で作られ、山茶の一番茶だけを手で丁寧に摘み取っている。二番茶は茶樹のために残しているという。「化学肥料や農薬は使っていません。使うと香りが無くなり風味が落ちてしまうんです。この山茶の特徴は、花の香りがわずかに感じられ、さっぱりとした甘い香りがして、渋味が穏やかで飲みやすいところ」とヌイコさん。
 川内さん夫妻は「山茶の栽培面積を増やして、山茶をもっとPRしていきたい」と意欲的に話してくれた。

〈写真:天空ノ山茶〉