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手軽さが魅力の「お布団農法」【新潟県・5月4週号】

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 【新潟支局】障害者支援や高齢者の生きがいづくりを通じて地域活性化などに取り組む長岡市の地域活動支援センター「UNE(ウネ)」(家老洋代表理事=58歳)が、「お布団農法」による田植えを行った。この農法での田植えは今年で3年目となる。
 UNEが取り入れている「お布団農法」とは、種籾(たねもみ)を入れた幅約1メートル、厚さ5ミリほどの綿シートをローラーに巻き、水田に直接敷くという栽培方法だ。区画が小さな水田でも田植機を使用せずに簡単に田植えを行えるなど、栽培の手間を削減できるという利点がある。
 綿シートを敷くことで雑草の成長を抑えられるため、除草剤の使用を控えることができる。
 また、綿シートは保水効果があることから、水田に水を入れる時期をずらすことも可能だ。最終的には分解され土に戻るため、環境にもやさしい。
 家老理事は「作業条件の厳しい里山・棚田稲作に最適な方法です。広く普及すれば、高齢化で担い手の確保が難しい中山間地でも、水稲栽培を続けることができると思います」と話す。

〈写真:綿シートを水田に敷くメンバー〉