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小学校の廃校舎利用した宿泊施設【広島県・5月4週号】

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 【広島支局】2011年3月に閉校になった世羅町立東小学校は、14年4月、宿泊施設「世羅の宿ひがし」に生まれ変わった。同施設の運営に携わる福光督雄さん(66歳、世羅町別迫)は、施設への宿泊や農業体験、田舎ならではの自然を満喫できるイベントを通して、町内外の人々に同町の魅力をPRする。
 東小学校の廃校が決まった時に「地区が今後もにぎわい続けるよう、農業体験や宿泊施設をやってみたい」と、地域住民らが発起。世羅町にかけあい、校舎を活用した取り組みが動き出した。
 教室を寝泊まり部屋へ、家庭科室を食堂「山のキッチン里ごころ」へ改装し、風呂も整備した。同校の卒業生でもある福光さんは「小学校の面影が残る施設で懐かしさを感じてほしい」と話す。
 6部屋30人が宿泊可能で、地元の同窓会やスポーツクラブなど団体の研修に使われたり、県外から旅行客が訪れたりと、2年間で約千人が利用した。
 「地元の人たちの協力体制をさらに強化して、県内外の方に泊まっていただき農業体験をしてもらいたい。世羅の魅力を感じてもらえたら」と福光さんは話している。

〈写真:宿泊施設に改装した東小学校の校舎〉