【宮崎支局】宮崎県産のキイチゴの葉が、フラワーアレンジメントや生け花で使用されるグリーン商材として今、市場から注目されている。品種名は「ベビーハンズ」で、これまでは、主に北海道でしか生産されていなかった。そこに宮崎県が着目し、西臼杵地区ではJA高千穂地区が主体となり、普及させることとなった。
2016年3月には、生産組織「ベビーハンズ研究会」(今村浩二三会長、会員21人、作付面積206アール)を設立。同研究会役員の五ヶ瀬町桑野内の後藤桂治さん(68歳、約8アール)は「初期投資が比較的安価で、選別が複雑でないのがいい。収穫作業も重労働ではないため、続けていけるのでは」と期待をよせる。
ベビーハンズは、本年度から宮崎県内で本格的に出荷が始まる。良品の安定供給には、生産者と関係機関が一体となり、産地として地位の確立が求められる。
後藤さんは「市場のニーズに応えられる産地化を目指したい」と意欲的だ。
〈写真:JA営農指導員の話を熱心に聞く後藤さん(右)〉