ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

住民合意が獣害解決の要/イノシシ、シカ、サル対策に8キロの柵 ―― 三重県津市・上ノ村自治会獣害対策協議会(1面)【2016年5月1週号】

160512-01.jpg

 三重県津市白山町の上ノ村自治会獣害対策協議会は、非農家を含めた集落全戸でイノシシやシカ、サルの侵入防止柵の施工と点検保守に取り組み、農作物被害が8割減少している。4段階での柵管理をルール化し、集落全体で行う年3回の草刈りのほか、地区別に2週間ごとの点検、事務局による毎月の見回りを実施する。支柱全てに番号を付ける工夫で、侵入場所の把握や補修箇所の指示がしやすい。柵の施工前に、マイナス面も含め丁寧に説明し、合意形成した成果という。わな免許を取得した大学生や民間企業との連携も進め、地域活性化につなげたい考えだ。

(1面)

〈写真:「イノシシに掘り起こされた箇所を補修した」と木村さん(左)と山口さん〉