三重県津市白山町の上ノ村自治会獣害対策協議会は、非農家を含めた集落全戸でイノシシやシカ、サルの侵入防止柵の施工と点検保守に取り組み、農作物被害が8割減少している。4段階での柵管理をルール化し、集落全体で行う年3回の草刈りのほか、地区別に2週間ごとの点検、事務局による毎月の見回りを実施する。支柱全てに番号を付ける工夫で、侵入場所の把握や補修箇所の指示がしやすい。柵の施工前に、マイナス面も含め丁寧に説明し、合意形成した成果という。わな免許を取得した大学生や民間企業との連携も進め、地域活性化につなげたい考えだ。
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〈写真:「イノシシに掘り起こされた箇所を補修した」と木村さん(左)と山口さん〉