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GPS基地局を設置 農機の正確な作業を支援【島根支局・2016年5月1週号】

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 【島根支局】出雲市斐川町で今年1月、JAしまね斐川地区本部(周藤昌夫本部長)が、西日本で初となる農業機械向けのGPS固定基地局1機を設置。半径5キロにGPSの補正信号を発信し、農機の正確な位置情報を把握でき、農作業の効率化が期待できる。
 GPS対応のモニターとアンテナをトラクターなどに取り付ければ、車のカーナビと同様に、正確な位置を把握できる。モニターに表示される案内に沿って走行すると、圃場内で作業の重複や漏れがなくなり効率が上がる。専用ソフトを用いれば、圃場の高低差を把握でき、数センチ単位の精度で均平作業も可能だ。
 導入経費の3分の1をJAが補助し、法人と個人農家合わせ七つの経営体でGPSを導入。トラクターで利用している錦織健治さん(43)は、「感覚で行っていた作業が、目で見て行えるので楽になりました」と話し、今後トラクター以外への利用も検討中だ。
 同JAでは、本年度中に電波状態の悪い区域もカバーするために、移動基地局を設置予定。今後、PRを行って利用農家を増やし、斐川地区全域での活用を目指している。

〈写真:「作業の効率化に役立っています」と話す錦織さん〉