熊本県熊本地方を中心に大きな地震が多発し、農業分野にも甚大な被害が発生している。政府によると14日の発生以降、22日(午後5時30分現在)までに48人の死亡が確認され、負傷者は1100人を超えている。一部損壊を含め住宅の被害も4千件に上り、数万人が避難生活を強いられている。農業関連でも揺れの大きかった地域で農地・農業用施設の損壊や牛舎の倒壊などが発生し、営農に深刻な影響が出ている。発生から1週間が過ぎ、被災地ではインフラなどの復旧作業が進みつつあるものの、今後も余震などへの警戒が必要で、非常に厳しい状況が続く。国を挙げた支援を進めたい。
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〈写真:激しい揺れにより倒壊した畜舎(大津町、16日撮影)=写真提供:NOSAI熊本〉