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ニーズ把握した高品質マッシュルーム【山形県・4月4週号】

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 【山形支局】直径10センチにもなるジャンボマッシュルームで知られる舟形町の「有限会社舟形マッシュルーム」(長澤光芳代表取締役=62歳)では、消費者ニーズを的確にとらえながら、徹底した品質管理と独自の栽培技術の開発により生産量を増やしている。
 今年は62棟の栽培舎で1200トンの生産量を見込む長澤さん。さらに収穫後の廃菌床を有機資材として再利用するなど、有機資源循環型の生産活動にも取り組んでいる。
 1985年に2棟のハウスで始めたマッシュルーム栽培。年間を通した安定供給のニーズの高まりを受け2001年に同社を設立し、140平方メートルの栽培舎12棟で通年栽培への取り組みを始めた。消費者ニーズを踏まえた商品開発や培地の自社生産、栽培周期の短縮化や農薬を使わない栽培技術の確立など、独自のアイデアで生産量を拡大してきた。
 生産工程における品質・衛生管理についても高いレベルを目指し、JGAP認証やJAS認証を取得している。「基準に沿った管理を徹底し、安全で高品質なものを生産するため」と話す長澤さん。

〈写真:「多くの人に食べてもらいたい」と長澤さん〉