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酪農 家族とともに 一生掛けて【岐阜県・4月4週号】

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 【岐阜支局】「物心ついたときには牛舎にいた」と話すのは、海津市平田町の伊藤昌子さん(36)。家業を継ぎ、現在、母親と夫の3人で酪農を営み、50頭の搾乳は昌子さんが担当する。
 やらなければとがむしゃらに進み、男性と同等に仕事がしたい、会話についていけるよう知識を身につけたいと周囲に協力してもらいながら、人の3倍は働く気持ちで努力した。「『だいぶ良くなったね』と認められた時はうれしかった」と話す。今は自身の出産で現場を離れた時の経験から、夫とも相談し搾乳の自動離脱の機械を導入したいという新しい目標もできた。
 休みがなく、体力的にも大変だが、この仕事は嫌ではないという。「一生を掛けて自分で形づくっていける仕事だからかな。家族が一緒に考え、協力してくれるからやっていける。感謝しています」と話す昌子さん。「今後は和牛の繁殖や肥育もやってみたい」と意欲的だ。

〈写真:「大変なことも、それを笑顔にエネルギーに代えていきます」と昌子さん〉