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イチゴ農家が育種した「カムイ乙女」【北海道・4月4週号】

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 【北海道支局】旭川市でイチゴ22アールを栽培する竹澤守さん(68)は、自ら交配したイチゴの品種「カムイ乙女」を商標登録して販売している。
 カムイ乙女は一季成りのイチゴで、酸味と甘味のバランスがほどよく、大粒で収量が安定しているのが特徴。
 交配作業は既存品種などの特性の良い品種同士を掛け合わせ、実ったイチゴの表面の種を丁寧に取り出し播き付ける。その中から生育の良い100株ほどを選び、3~4カ月間観察して自分の理想に近い株を厳選していく。カムイ乙女は3世代の交配で、7年かけて完成させた。ネーミングは旭川にちなみ「カムイ」を入れた。
 「カムイ乙女はまだまだ自分の思い通りの品種ではなく、道半ば。今後もお客さんに喜ばれ、認めてもらえる品種を作り続けていきたい」と情熱を燃やす。

〈写真:ハウスで竹澤さん〉