農村地域に住む女性10人で構成する栃木県下野市笹原の企業組合「らんどまあむ」は、地元産の食材を使った弁当や総菜を製造・宅配している。弁当は、カロリーや塩分を計算し、健康に配慮したメニューを心がけている。市内なら一つから宅配し、栄養バランスが偏りがちな勤め人や高齢者に人気だ。市から配食サービス事業を委託され、高齢者宅へは週3日ほど宅配。体調や安否確認など見守り役も担っている。「地域の人たちから頼りにされる場にしたい」と代表の大越歌子さん(61)。顧客や組合員との交流を楽しみながら、菓子製造などの事業拡大も視野に入れている。
(3面・暮らし)
〈写真:「お弁当お待たせ。いつもありがとう」と手渡す歌子さん(左)〉