「米そのものでは、なかなか売れない。販売方法や加工品作りなどの〝種まき〟に力を入れ、米の魅力をPRしたい」と話す清水大輔さん(39)。滋賀県長浜市三田町で、妻の多枝子さん(37)と百匠(ひゃくしょう)屋を営む。「コシヒカリ」6ヘクタールを中心に13ヘクタールを作付け、県内の飲食業者や個人にほぼ全量を直販。注文を受けてから精米するほか、小分け袋やお試しセットも販売し、新規顧客の獲得につなげる。ポン菓子や雑穀米など新商品を開発し、地元イベントや県内外の催事にも出店。米を軸にした加工品の魅力を伝える販売戦略で売り上げ増を図っている。
(10面・流通)
〈写真:30キロの米袋を抱える清水さん。「おいしい米を食卓に届けることが基本。加工品販売を米の売り上げに結びつけたい」〉