福岡県嘉麻市牛隈の福澤農園株式会社は、小麦「チクゴイズミ」13.3ヘクタールと二条大麦「はるしずく」7.7ヘクタールを栽培。粘土質の土壌で、本暗渠〈ほんあんきょ〉を自ら施工し、弾丸暗渠と組み合わせて排水効果を高め、2015年産小麦は10アール当たり368キロ(県平均304キロ)の高収量を上げ、品質も全量1等を確保する。麦踏み6回と土入れ4回を適期に実施し、自走式麦踏機を自作したほか、ロータリーカルチに土をほぐして軟らかくする爪を取り付け、作業効率を上げる。土地利用型経営で、麦が粗収益の42%を占める主力作物となっている。
(13面・営農技術)
〈写真:「11月の気温が高く、例年と比べて生育が10日ほど早い」と大麦の圃場で福澤さん(右)と古賀さん〉