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冬場にブドウ「デラウェア」 早期出荷で収益増へ【山形支局・2016年4月2週号】

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 【山形支局】高畠町の塩森(しおのもり)地区で農業を営む佐藤泰彦さん(48)は、水稲6ヘクタール、リンゴ1ヘクタール、西洋ナシ30アール、露地ブドウ50アールの栽培に加え、冬場の仕事として加温ハウス2棟(10アール)でブドウ「デラウェア」を栽培。周年農業で、安定経営を目指している。
 佐藤さんは12月に剪定(せんてい)を行う。1月いっぱい樹(き)を休ませ休眠状態にして発芽と成長を促進させる。4月には十分な灌水(かんすい)が欠かせない。「6月上旬まで樹上で成熟させる」と佐藤さん。糖度が十分に上がってきたものを地元の直売所に出荷する。
 加温ハウスではストーブ付近から徐々に成長していくため、生育に合わせて作業を進めることができるという。「妻と二人でも対応できているので、加温ハウスを延長して栽培面積を広げ、収益増を目指したい」と話している。

〈写真:「ハウス栽培は降雪が続いても作業ができる」と話す佐藤さん〉