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獣害対策に補助者制度 捕獲個体数が増加【石川支局・2016年4月2週号】

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 【石川支局】金沢市は、イノシシなどによる農作物被害に地域ぐるみでの対応を強化しようと、2015年度から「補助者制度」を導入。捕獲個体数の増加などの成果が上がっている。
 講習会を受講し登録された補助者は、わな猟免許を持つ捕獲隊員と連携して、わなの見回りや餌の設置、通報を行う。金沢市内全体で15年度は117人の捕獲隊員と112人の補助員が活動。おり設置数は190基(14年度対比78基増)、捕獲個体数は522頭(同416頭増)となった(15年12月末現在)。
 市内山間部の23地域を担当する捕獲隊員の杉本秀夫さんは、担当地域で15年度に199頭駆除したという。竹又町地区は杉本さんに加え補助者4人が4基のおりを管理。2日に1度見回り、餌の補充などを行い、おりの設置場所などの情報を共有し検討する。「こまめな管理で被害発生から捕獲までが迅速に行える。有志の補助員の熱心な取り組みが心強い」話す。

〈写真:わなにかかったイノシシを駆除する竹又町班〉