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捕獲したシカで加工品作り【鳥取県・4月1週号】

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 【鳥取支局】八頭町東でペンションフォレスト姫宮を経営する北本頼隆さん(68)は、鶏ふんだけで土作りをした圃場で栽培する米(1ヘクタール)と野菜(25アール)の他、自身が捕獲したシカをジビエ(野生鳥獣肉)として提供する。今年2月に第三者機関の検査証を取得。「鹿肉の佃煮(つくだに)」と「鹿肉しぐれ」の加工品を道の駅で販売する。佃煮はご飯と一緒に、しぐれはパスタや丼物などさまざまな使い方ができるという。
 北本さんは「道の駅で販売するために、地方独立行政法人鳥取県産業技術センターと何度も相談しながら製品化しました」と苦労を話す。
 原料のシカ肉は、北本さん所有の裏山にわなを仕掛けて捕獲。解体から加工まで行うことができる施設も自身の手で造り上げた。
 北本さんは「今後は地元の素材を生かした乾物作りに挑戦したい」と話している。

〈写真:鹿肉の佃煮と鹿肉しぐれを手に北本さん〉