【群馬支局】「イノシシ対策として、放置竹林から伐採した竹を有効活用しよう」と、NPOふるさと再生ネットワーク(金澤文雄代表・65歳、会員40人)では先ごろ、竹イノシシおりを作るための講習会を開催した。
農林水産省アドバイザーで竹おり考案者の成瀬勇夫さんを講師に迎え、金澤代表の呼びかけで近隣住民約30人が参加。「増大する竹林と鳥獣被害の対策として、竹おり作りを学ぼう」と、1日かけておりを製作した。
高崎市吉井町上奥平地域は、かつて養蚕やシイタケ栽培の盛んな地域だった。しかし、後継者不足や安価な外国製品の輸入増で地域農業は衰退。放置竹林や鳥獣被害が増大してしまい、深刻な課題となっている。
「竹イノシシおりが幅広く活用されるようになれば、農作物被害の減少とともに農村の環境問題も改善される」と金澤代表は話す。
〈写真:竹イノシシおりの製作作業〉