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牛舎の待機場天井にシャワー【岐阜県・4月1週号】

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 【岐阜支局】「牛の暑さ対策にはシャワーが一番良いと思っている」と話すのは、海津市平田町で酪農を営む森島牧場代表の森島広好(ひろよし)さん(50)。同牧場では20年以上前から夏場、牛の体を冷やすためのシャワーを設置。乳量の安定、真夏の事故低減などの効果を得ている。
 真夏には35度超えが当たり前となるこの地域は、ホルスタインを飼うには過酷な環境。森島牧場では暑熱対策の一つとして、シャワーを導入している。40平方メートルほどの待機場の天井一面にシャワーノズルを取り付け、搾乳を待つ間、水を浴びられるようにした。
 ノズルからは雨のように水が降り注ぎ、使用する水の量は1日2回の搾乳時で50立方メートルほどとなる。「牛は上からぬれても乳房まではベタベタにならないような体の仕組みになっている。衛生面から見ても悪くない」と森島さんは話す。
 その他に屋根に遮熱塗料を塗布するなどの暑熱対策を行っている。これらの対策により、1頭当たりの乳量が1日平均30キロを超える状態を年間通じて維持できるようになった。

〈写真:天井一面のシャワーからは雨のように水が降り注ぐ〉