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耕作可能な農地維持に繁殖牛を放牧【大分県・4月1週号】

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 【大分支局】宇佐市で小ネギ2.8ヘクタール、水稲10ヘクタールなどを生産する株式会社ニシマキは、4~10月の間、耕作放棄地を利用して繁殖牛の放牧に取り組む。「牛が勝手に動き回って雑草を食べてくれるので農地はいつでも起こして使える状態を保てる」と代表取締役の安倍隆司さん(63)は話す。
 大分県では、農地や林地に繁殖牛を放牧し、耕作放棄地解消や獣害対策などに役立てようと「おおいた型放牧」を推進。県内254カ所、3688ヘクタール(2015年度末)で導入されている。
 子牛が生まれれば収入となる上、戦略作物助成(飼料作物)や耕畜連携助成(水田放牧)などを活用できる。「放牧は手間やコストがかからず人手不足の農村でも続けていける良い方法だ」と安倍さんは話す。

〈写真:「放牧であれば農地を守り生かし続けられる」と安倍さん〉