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震災に負けず ふるさとで農業【福島県・3月4週号】

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 【福島支局】「震災に負けず、新たな土地で頑張りたい」と話す新地町の三浦草平(みうらそうへい)さん(29)は、南相馬市小高区で両親とともに営農していたが、震災に伴う津波被害と原発事故で一時、県外へ避難を余儀なくされた。三浦さんは、「生まれ育った福島での農業をあきらめたくない」との思いから新地町で営農再開を決意。国の復興交付金などを活用して営農環境を整備した。
 三浦さんは、両親とともに農業経営安定と雇用の確保を目的として「合同会社みさき未来」を2013年12月に立ち上げ、その代表社員となった。14年5月には同町内で、新居と合同会社の事務所兼農作業場を敷地内に建て、本格的なスタートを切った。
 農家仲間と三浦さんは、消費者などを対象に農作業体験を企画するなど活動的だ。さらに、首都圏の直売所で農産物販売などを行い、県内産農産物の風評払拭(ふっしょく)のためのPR活動に取り組んでいる。

〈写真:福島県新地町で農業を再開させた三浦さん〉