【北海道支局】成乳牛の出血性腸症候群(HBS)予防を目的に、中標津町でTMRセンターを経営する株式会社開陽D.A.I(代表取締役社長=千葉清正さん・67歳)は、生菌剤入り混合飼料を導入し、成果を挙げている。
14年に同町開陽地区でHBSが多発し、同年5月から11月までの半年間でセンターを利用する酪農家の成乳牛11頭が死亡・廃用となった。
同社は農業資材会社の協力で、15年1月から生菌剤入り混合飼料の添加を始めた。
月額およそ10万円のコスト増となったが、成果は数週間で現れ、HBSが疑われる症状は激減した。
導入当初は生菌剤の必要性について疑問視する酪農家もいたが、獣医師の粘り強い指導のもと、疾病のコントロールに取り組み、HBSの低減につなげている。
〈写真:千葉さんは「混合飼料『PM・ブチリカム』の整腸作用が発揮された」と話す〉