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リンゴ剪定枝や果皮で染め物【秋田支局・2016年3月2週号】

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 【秋田支局】「色鮮やかなリンゴ染めを、増田の新たな特産品として多くの方に知ってほしい」と、横手市増田地域の女性グループ「プリティアップル」の佐々木初子代表(65)。剪定(せんてい)作業で出た枝や、果実の皮を使った草木染「リンゴ染め」を行い、廃材活用から地域の特産品を生み出すことに成功した。
 リンゴ染めは、リンゴの皮や細かく折った枝を煮たところへ、チタンや鉄、スズなどで作る媒染液を入れ、色の出た煮汁を作る。そこに絹や綿をつけて時間を計り、染まれば取り出して水で洗い、干してアイロンをかける。自分たちで考案したパッケージに包んで完成だ。
 商品はスカーフ、ハンカチ、コースター、巾着の4種類。「対面販売をしたときに、観光客の方に値段が安すぎると言われたこともあった。商品の価値に気付くことができた」と話す。

〈写真:リンゴ染めに取り組むプリティアップルのメンバー〉