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ふるい下米使いコーヒー風飲料 米の消費拡大へ【福井支局・2016年3月2週号】

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 【福井支局】坂井市下兵庫の冨田美和さん(38)は、県産食材の県外への発信や、玄米を焙煎(ばいせん)しコーヒー風にアレンジした商品化などに取り組んでいる。
 「農家が捨ててしまうぬかを、町の人はお金を払って手に入れている。都会と田舎のズレを感じた」と美和さん。米価の下落や、ふるい下米が多く出るのを目の当たりにして「米の消費が減る中、何かに活用できないか」と考えた。
 商品は「玄米ブラック」。弱火で16時間かけて、ゆっくり芯まで焙煎して作った。これによって抗酸化効果が玄米の約9倍になる。コーヒーのような酸味がなく、すっきりした後味。ノンカフェインで子どもや妊婦も安心して飲める。「コーヒーと麦茶との中間の飲み物です」と美和さんは話す。

〈写真上:「ドリップで癒やしの時間の提供を」と美和さん〉
〈写真下:美和さんがデザインしたパッケージの「玄米ブラック」〉