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温州ミカンの長期保存が可能に【神奈川県・2月4週号】

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 【神奈川支局】東部地区柑橘(かんきつ)運営委員会では植物成長調整剤を使い、長期保存を可能にした温州ミカンを「あしがら金太郎みかん」と名付け、JAかながわ西湘を通じて販売する。
 農研機構・果樹研究所などが開発したこの保存技術は、ジベレリンとジャスモメート液剤(プロヒドロジャスモン)の混合薬液を9月中下旬に散布するというもの。果皮の老化を抑えて浮き皮を軽減できるため、長期保存が可能になる。県農業技術センターは「気温の低い山間地に合った栽培方法で、地域活性化の起爆剤にしたい」との考えだ。
 処理したミカンは着色が遅くなり、緑色のまま12月に収穫するため、従来のものと比べて鮮度を保つことができる。試験栽培に協力する農家の一人、中井町の森稔さんは「今年は肥えた土地で浮き皮がよく出ました。この技術に期待したい」と話す。

〈写真:薬剤処理した温州ミカン(右)〉