【栃木支局】「水没したハウスを見てがく然としました。諦めようと思いましたが、皆さんの励ましと支援に支えられました」と話す、栃木市藤岡町の佐山光男さん(70)=イチゴ22アール。「平成27年9月関東・東北豪雨」で佐山さんのビニールハウスは水没し、「とちおとめ」などの苗1万3千本が全滅した。
苦心する佐山さんのもとへ各地のイチゴ農家から苗が届けられた。定植は近隣の農家たちの手伝いもあって、3日間で終わらせることができた。多くの人々に支えられたイチゴは、その後順調に育ち、昨年12月4日に無事に出荷を迎えた。
佐山さんは「本当にありがたいことでした。人の温かさを身に染みて感じるとともに、自分も災害時には可能な限り、助け合いたいと思いました」と話す。
〈写真:「東北や九州のイチゴ農家、お客さまからも励ましの言葉が届きました」と佐山さん〉