ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

有機培地でトマト・メロンを試験栽培【宮崎県・2月3週号】

160217_05.jpg

 【宮崎支局】県立都城農業高等学校(上池恭廣校長・生徒数580人)では、地球環境にも体にもやさしい循環型農業として、5年前から、杉バークと籾(もみ)殻を利用した有機培地耕栽培の試験栽培に挑戦し、成果を上げている。
 培地については、生育、果実の品質面からみて、杉バークと粉砕籾殻の混合培地が有効であることが分かった。また、培地の消毒を行わず栽培しても土壌病害の発生は認められなかったことから、有機物を使った少量培地耕栽培は、臭化メチル剤の代替技術であることが確認された。
 研究班代表の中島琴海さん(18)は「培地づくりは、調査をしては観察、分析の繰り返しでした。地道な作業でしたが、仲間とともにたくさんのことを学ぶことができました」と話す。

〈写真:木質系廃棄物を再利用した培地づくり〉