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旬の野菜をセットで宅配【山形県・2月3週号】

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 【山形支局】「農業に対する考え方や栽培方法に、共感してくれるお客さんだからこそ、形が悪かったり、ちょっと穴が開いていたりしていても理解してもらえます」と話すのは、「お日さま農園」を主宰する寒河江市三泉の西尾佑貴さん(31)と沙織さん(31)夫妻。農薬や化学肥料を使わない野菜作りに取り組んでいる。
 二人が第一に考えているのは、消費者とのつながり。沙織さんは取れたて野菜を同市や山形市など、近隣の5市町約50戸の購入者宅に、毎週月曜日と金曜日に分けて配達している。その他、遠方には宅配便で発送。さらに、朝市やマルシェに出店したり、県内の量販店との取引もある。
 購入者に届ける野菜は、年間延べ50~60品目。家庭で一般的に使われる旬の主要品目など8~10種類をセットにして提供している。難しいのは一年間切れ目なく野菜を確保すること。そのため収穫時期が異なる多品目を少量ずつ栽培している。
 西尾さん夫妻は「地元で取れた旬の野菜を地元の人に食べてもらいたい。お客さんとのつながりを大切にすることが、お日さま農園のこだわりです」と話してくれた。

〈写真:看板を手に西尾さん夫妻〉