ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

ソバ二期作200ヘクタール 中山間の標高差生かし作業分散 ―― 群馬県渋川市・株式会社赤城深山ファーム(1面)【2016年2月3週号】

160217_01.jpg

 分散する中山間地の農地や放棄地を集め、延べ約200ヘクタールで高品質なソバの大規模経営を展開するのは、群馬県渋川市赤城町の株式会社「赤城深山ファーム」(髙井眞佐実代表、65歳)だ。夏・秋の二期作と500メートルもある標高差を利用した営農体系で生産量確保と作業分散につなげている。地域野菜農家との交換耕作を実践し、農地を有効活用。条件が悪い耕作放棄地も積極的に借り受けてきた。高齢化や離農が進む中、管理する農地は500筆、地権者は600戸にのぼる。外皮を除いた丸抜きやそば粉に加工し、そば屋や製粉会社150軒に全量を直販。収穫は、色や風味が良いとされる早刈りを行い、通気性の良いネット袋を用いるなど高品質生産に努め、実需者ニーズに合わせた商品作りで販路を伸ばす。

(1面)

〈写真:「徹底した圃場管理と栽培技術向上でより高品質なソバを生産したい」と髙井代表〉