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青パパイアを特産に【広島支局・2016年2月2週号】

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 【広島支局】耕作放棄地を活用したパパイアの栽培と、商品開発を進める尾道市御調町の株式会社尾道熱帯植物研究センター(後藤公作代表取締役=65歳)。熟す前の青パパイアを地域の新しい作物として広めようと生産を始め、町内の道の駅や学校など地域に後押しされ、地域創生の実現に向けて取り組んでいる。
 昨年4月上旬、同社の内海千晴さん(35)を中心に、農地を提供した農事組合法人の構成員ら10人ほどで、町内や島しょ部の約3.5ヘクタールに苗を定植。9月中旬に初めての収穫を迎えた。道の駅や県内のスーパーで食べ方を説明しながら販売。さらに、パパイアを使ったドレッシング、料理用の酢を発売した。
 また、地元の小学校や高校が授業の一環としてパパイアの栽培から収穫まで取り組んだり、町内の飲食店で使われたりしている。内海さんは「パパイアの魅力をもっと発信して販路を広げ、町内の耕作放棄地で多くの人に栽培してもらいたい」と話す。

〈写真上:パパイアを手に内海さん(前列右)と栽培スタッフ〉
〈写真中:道の駅に並ぶパパイアの加工品〉
〈写真下:ハウスは冬場もパパイアが実っている〉