石川県農林総合研究センター農業試験場(金沢市)は、水稲育苗箱当たりの乾もみ播種量を250~300グラムと密播し、専用田植機を使い1株当たり苗3~4本で高精度に移植する高密度育苗技術を開発した。苗箱使用数が10アール当たり5~7箱と慣行の4割程度に抑えられ、大幅な省力・低コスト化が可能だ。苗は、稚苗と比べ短い2~3週間で葉齢2・0~2・3葉、草丈10~12センチに育てる。米の収量や外観品質、食味に慣行栽培と差はない。専用田植機は、2017年産からの実用化を目指している。
(11面・営農技術)
〈図:移植時の苗質と植え付け状況〉