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世界農業遺産/地域振興の次なる一歩へ 産地継続へ気運高まる ―― 和歌山県みなべ町・田辺地域(7面・特集)【2016年2月2週号】

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森林やため池が育むウメ産地 見慣れた環境に価値
 国連食糧農業機関(FAO)が国際的に認定する「世界農業遺産(GIAHS〈ジアス〉」は、住民が農業や環境の価値を再認識し、農業振興や地域活性化へ次の一歩を踏み出す契機となっている。昨年末に認定を受けた和歌山県みなべ町と田辺地域では、活用に向けた協議会を農家や行政、観光業などで結成。地域産業を支えるウメ生産の付加価値向上や、観光客の呼び込みなどの検討が始まっている。認定から3年後、5年後を迎えた各地域では地域振興の具体策が進んでいる。遺産の価値を高めるため、認定サイト間で連携し認知度向上や活動の充実に努めている。

(7面・特集)

〈写真:「作業で気にかけていなかった景色を、じっくり眺める機会にもなった」と稲見さん。梅園の周辺に薪炭林が広がる(和歌山県みなべ町・田辺地域)〉