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水稲研究50年 休まず葉齢調査【秋田県・2月1週号】

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 【秋田支局】「経験を伝えたい」と話す大仙市協和の伊藤久さん(85)は、「葉齢から見た稲の生理と肥培管理」をテーマに約50年前から水稲の研究を続けている。
 水稲約2.5ヘクタールを作付けしている伊藤さんの研究は、主に水稲の栽培期間に行われる。毎日休まず葉齢調査に出て、3カ所の圃場から10株ずつ抽出し、茎の数や、芽や葉の出た時期、節ごとの長さなど詳細に記録する。
 伊藤さんは「今までの調査記録と収量を照らし合わせることで、今後の収穫までの作業において、生育段階ごとの的確な対処や、どれくらい収穫できるかが分かってくる」と楽しそうに話す。
 農家から稲作りのアドバイスを求められることや、講師として招かれることが多く、伊藤さんの研究のデータは周りからの信頼が厚い。昨年11月には、NOSAI仙北が主催する「普及推進連絡協議会」の中で、約60人のNOSAI部長を対象に講演した。

〈写真:伊藤さんは長年の経験が評価され、講師として招かれることも〉