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国産を売りに西洋野菜の販路拡大【山形県・1月3週号】

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 【山形支局】「料理人が求めているものは、新鮮な国産品だった」と話す、鶴岡市千石町の五十嵐和泉(いずみ)さん(39)は、露地畑20アールと園芸施設1棟で、一年を通して約20種類の西洋野菜を生産している。
 ケールやセルバチコ、ロロロッサなど、希少価値のある多種多品目を栽培。「国内で生産すれば『安心』という付加価値が生まれ、需要が伸びるのではないか」と、レストランで取り扱うものを調べて作付け品目を増やし、地元の産直施設で販売してきた。
 東京都で開催されたイベントに同行したとき、レストランの関係者の目に留まり販路が拡大。今ではシェフの要望に応えた野菜を栽培し、毎月2回ほど発送を続けている。また、地元でも口コミで販路が広がり、飲食店からはサラダ用のセルバチコやクレソンなど、カクテルバーからはミントなどの注文が相次ぐ。
 五十嵐さんは「根セロリなど需要のあるものを仕掛けていきたい」と新たな品目を模索する。

〈写真:「将来は西洋野菜を経営のメーンにしたい」と五十嵐さん〉