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新技術利用したトマト栽培(1)【京都県・1月3週号】

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 【京都支局】「トマトは一生かけて作る価値がある」と話すのは、京都市右京区で中村農園を経営する中村尚司(なかむらひさじ)さん(61)。
 中村農園では、2013年から環境制御装置を備えた鉄骨ハウスでトマトのたる栽培に取り組む。たるの中には土の代わりに「ココピート」を使う。「水はけが良く酸素が行き渡るので、味の濃い高糖度のトマトができる」
 コナジラミ対策には天敵のを利用し、化学農薬の使用を抑える。また、ナノバブルを発生させた液肥を施用し、根に酸素を満遍なく供給。さらに、緑色の発光ダイオード(LED)を深夜2時間照射し、栄養分やうま味、病害抵抗性を高めるなど新たな栽培方法を試みる。
 「作り手の考えが反映できる野菜を作りたい」と中村さんは笑顔で話す。

〈写真:「トマト作りは奥が深い」と中村さん〉