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農水省が「第10次卸売市場整備基本方針」 産地に選ばれる市場へ(8面・流通)【2016年1月3週号】

 農林水産省は14日、2016年度から5年間の卸売市場の整備・運営の指針となる「第10次卸売市場整備基本方針」を公表した。「川上から川下をつなぐ懸け橋として求められる機能・役割の強化・高度化」に向け、特に卸売市場の経営戦略の確立を重視する。市場ごとに立地条件などを踏まえ、目指すべきビジネスモデルの構築を強く求めた。また、市場間連携による効率的な流通ネットワークづくりは引き続き推進するが、第9次方針で打ち出した中央拠点市場は、実績の低迷などから事実上廃止する。卸売市場は、公正・透明な価格形成を含め、円滑な生鮮食料品などの供給に重要な役割を担う。現在、市場経由率は全国的に低下傾向にあり、実需者が求める低温管理や効率化の遅れなどの課題を抱える。産地に選ばれる卸売市場の再構築が急務となっている。

(8面・流通)