養分が不足しやすく水稲栽培が難しい土質の水田で、良食味の「コシヒカリ」(16ヘクタール)を安定生産する栃木県那須塩原市越堀の永井憲一さん(68)。足りない成分を補給する土作り肥料や、牛ふん堆肥など有機物の施用で土壌改良を続け、地域の目標値を上回る食味値と一定の収量を維持。土壌診断に加え、葉色などのこまめな観察で施肥量や水管理などを調整し、倒伏や食味低下の原因となるチッ素過多を避けるよう心掛ける。都市部の食堂などに販売し評価されている。
(11面・営農技術)
〈写真:「どのくらいの効果か時間がたたないとわからないのが土作りだ」と永井さん〉