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16年度の農林水産予算は2兆3091億円 農政改革を着実に推進(2面・総合)【2016年1月2週】

 環太平洋連携協定(TPP)発効を見据え、政府は2016年を「農政新時代」元年と位置付け、競争力強化や輸出拡大など農業の成長産業化に向けた農政改革を強力に推進する方針だ。12月24日に閣議決定した16年度予算案では、農林水産関係に2兆3091億円(15年度当初予算比1億円増)を計上。15年度補正予算とあわせて農産物の市場開放に備えた体質強化対策などを措置する。ただ、TPP大筋合意に伴い生産現場の先行き不安は依然強い。担い手ばかりが強調される状況は、高齢化や担い手不足などが深刻化する地域に、離農拡大や営農意欲減退などを招く恐れがある。多様な農家が農業・農村で暮らせるきめ細かで柔軟な施策の運用・実行が求められる。
 16年度農林水産関係予算のうち、NOSAI関係予算は、15年度当初予算比6億7300万円減の888億600万円となった。

(2面・総合)